- 2018-11-1
- 美容系コラム
海がプラスチックだらけになる!?
「マイクロプラスチックビーズ」とは、化粧品・洗顔料・ボディソープ・歯磨き粉などの「パーソナルケア商品」に含まれている、小さなプラスチック粒子のこと。
近年日本で「スクラブ」と呼ばれて販売されているものには、このマイクロプラスチックビーズが含まれていることが多いです。
このマイクロプラスチックビーズは、じつは海洋汚染の元凶。マイクロプラスチックビーズはバスルームや洗面所から下水道に流れ、さらに処理施設のフィルターを通過して、海に毎年何百万トンも流れ込んでいます。
マイクロプラスチックビーズは自然に還ることはなく、さらに有害物質を吸着しやすい性質を持っています。
海に流れ出たマイクロプラスチックビーズは、魚・海洋哺乳類・プランクトンが誤飲しその体内に蓄積され、食物連鎖によって環境全体を汚染します。当然、魚や貝を口にした人体にも深刻な影響を与える可能性もあります。
太平洋での調査では、魚の胃袋から複数のマイクロプラスチックビーズが見つかったという結果も出ています。
米国ではすでにマイクロプラスチックビーズの使用は法律で制限
2015年、オバマ米大統領が「マイクロプラスチックビーズ除去海域法」という法案に署名し、法律が成立。
これによって米国では2017年7月からマイクロプラスチックビーズが製造禁止になり、その1年後の2018年6月には販売が全面禁止になりました。
世界から遅れを取る、日本のマイクロプラスチックビーズ規制
一方で日本にはマイクロプラスチックビーズの規制はありません。
「つぶつぶ入り洗顔料」がヒットしたことでスクラブはすっかり市民権を得ましたが、その多くにマイクロプラスチックビーズが使われています。
日本周辺はアジア諸国から出るプラスチックごみが集まる海域として知られています。魚をよく食べる日本人は有害物質を含んだ魚を体内に入れている可能性もあり、早急に問題に取り組む必要があります。
例えば花王は2016年末にマイクロプラスチックビーズを代替素材に切り替えたことを発表。遅ればせながら、日本の各企業もマイクロプラスチックビーズの対策に動き始めています。
パーソナルケア商品を作る企業ひとつひとつが、マイクロプラスチックビーズの危険性を把握し、海洋環境の汚染を食い止める必要があるのです。
▼海洋環境だけではなく、もちろん人体への影響も…。マイクロビーズ規制は、早急に行われるべき案件です。
オススメしない歯磨き粉
歯磨き粉に入っているツブツブが患者さんの歯茎の中から大量にみつかる事がたまにあります。歯茎の中で長い事溜まっていると炎症の原因になります。
患者さんに「クリアクリーン使っていますか?」と聞くと「何で知ってるの?!」と驚かれる。歯茎を見れば分かります。 pic.twitter.com/Rm6X2CR6wT
— 歯のオタク歯科衛生士 (@piyomippp) January 14, 2019
ANGELICAでは、創業当時より【脱・マイクロプラスチックビーズ】を宣言
ブラジリアンワックス脱毛ブランド「ANGELICA」から発売されている「ハーバルリッチスクラブ」は、マイクロプラスチックビーズを使用していません。
ANGELICAは、マイクロプラスチックビーズが問題となるずっと前から「脱マイクロプラスチックビーズ」を宣言し、天然のスクラブ成分によるスクラブ製品の開発を進めてきました。
ANGELICAのハーバルリッチスクラブは、ブラジリアンワックス脱毛後の埋没毛の予防だけではなく、全身のケアに使用できます。
マイクロプラスチックビーズを一切使用しないスクラブ成分は、粒の大きさの異なる三種類の植物由来成分(スクロース・アンズ種子・トウモロコシ穂軸)を使用。あらゆる毛穴に届き、古い角質を取り除いてくれます。
さらにノンシリコン&合成着色料不使用なので、デリケートゾーンはもちろん、顔などにも安心して使用することができます。
世界中で始まる「脱・マイクロプラスチックビーズ」
オランダでは、2016年末までにすべてのマイクロプラスチックビーズ商品を排除。欧州連合(EU)に対しても禁止するよう働きかけを行っており、欧州最大の化粧品業界団体であるコスメティック・ヨーロッパは、2020年までに企業へ自発的にマイクロプラスチックビーズを排除するよう求めています。
またイギリスも、2014年にマイクロプラスチックビーズに関連するアクションを含む海洋環境問題について取り組む計画に合意。マイクロプラスチックビーズを自発的に排除するよう促していると発表しています。
さらに台湾でも、2018年にマイクロプラスチックビーズを含む化粧品・洗顔料・歯磨き粉などを7月から販売禁止。
マイクロプラスチックビーズの規制は世界中で始まっています。私たちにできる第一歩は、マイクロプラスチックビーズを使用していない商品を選ぶこと。小さな心掛けが、海や海の生き物、さらには私たち自身の健康をも守ります。
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