- 2020-4-9
- 脱毛系コラム
ブラジリアンワックスは専用の脱毛ワックスを使ってムダ毛を脱毛する方法で、中でもVIOの脱毛で有名です。デリケートな部分の脱毛だからこそ、その仕組みや成分が気になる人も多いのではないでしょうか。
ブラジリアンワックスの歴史は古く、古代クレオパトラも同じ仕組みで脱毛をしていたことが分かっています。それほど昔から現代に至るまで行われている脱毛方法のため、ブラジリアンワックスの仕組みはとてもシンプルで、成分もオーガニックです。
このページでは、ブラジリアンワックスはどのような仕組みで脱毛するのか、さらに、ワックスの材料や成分についてもご紹介します。
【目次】
1.ブラジリアンワックスの仕組み
ブラジリアンワックスは、粘着性のある脱毛ワックスを毛に直接塗り、その上にシートをかぶせて密着させ、シートを剥がすことでムダ毛を毛根から除去する脱毛方法です。
毛穴から出ている「毛幹」の部分を持ち手にし、「芋掘り」のように引き抜くというイメージで、非常にシンプルな脱毛方法と言えます。
- 手順①:毛の流れを確認する
毛は皮膚に対して直角に生えているのではなく、毛の重さや毛穴の向きによる「毛の流れ」があります。
ブラジリアンワックスをする時は、この「毛の流れ」を上手に利用して脱毛をします。
- 手順②:ワックスを塗る
「毛の流れ」に沿うようにして、毛の根元の部分にワックスを塗ります。
- 手順③:シートを貼る
②で塗ったワックスの上から、シート(ストリップス)を貼ります。シートは「不織布」を使用することがほとんどです。
「毛の流れ」に沿う向きに、押しなでるようにして密着させます。
- 手順④:シートをはがす
「毛の流れ」に逆らう向きに、一気にシートを剥がします。この時に脱毛できる仕組みです。
上記のイラストは一本の毛で表現していますが、実際は何本かの毛を一度に抜くことになります。
この流れを繰り返しながら、脱毛を進めていきます。
2.脱毛ワックスの成分
製品によって脱毛ワックスの成分には違いがありますが、主流となるワックスにはハチミツ・レモン・砂糖が使用されています。
これらの成分を緻密に配合し、徹底した温度調整の元でワックスは作られています。
■殺菌力と美しい色を生むハチミツ
製品によっては、ハチミツではなく水あめを使っているものもあります。中にはハチミツに見えるように水あめを着色しているものもあるようです。しかし、ハチミツの方が殺菌力が高く、特にデリケートゾーンの脱毛時にはより安心と言えます。
ハチミツを使用することによってワックスが琥珀色になり、化粧品としても美しくなります。
■粘着力を決める、砂糖の「加熱」
ワックスで大事な点は、もちろん「粘着力」。粘着力が弱すぎるとムダ毛が抜けませんし、逆に強すぎると肌を痛めてしまいます。さらに、シートを剥がした後で肌にベタベタ感が残らない「肌離れの良さ」も大事です。
ワックスの粘着力は、主に「砂糖の加熱」によってコントロールされています。
砂糖は加熱することによってその形状を様々に変え、一定温度を超えると冷ましても元に戻らなくなります。これは砂糖の分子のつながりや組み合わせが、加熱によって変化するためです。
■シロップ(103度~105度)
無色透明で濃厚な砂糖液。水によく溶けるので冷たい飲み物によく使われます。
■フォンダン(107度~115度)
冷ましながら撹拌すると、菓子パンなどにかかっている白い砂糖衣になります。
■タフィー(140度)
冷めるとガリガリした結晶になります。キャンディーなどに用いられます。
■べっこう飴(165度)
糖が分解して薄茶色になります。冷めると飴状になり、元には戻りません。
■カラメルソース(165度~180度)
茶褐色になり、香ばしい風味が出ます。プリンのソースなどに使われます。
■カラメル(190度)
濃い褐色になり、甘みはほとんどなくなります。ソース、しょうゆ、コーラ等の着色料として使われます。
砂糖やハチミツだけを徹底した温度管理の下で加工し、「抜きやすく安心な脱毛ワックス」であることが優良なワックスの条件です。
3.まとめ
ブラジリアンワックスの仕組みは、粘着性の脱毛ワックスとシートを密着させ、それを剥がす、というとてもシンプルなものです。
欧米や中東では現在も主流の脱毛方法で、美容院にワックス脱毛が併設されている地域もあります。
古代から現代に至るまで愛され続けるブラジリアンワックスは、シンプルかつオーガニックで、自然に近い脱毛方法と言えます。